グラフ

グラフの作り方

数字の表を、見やすいグラフに。数クリックで作れます。

📖 このページでわかること

  1. 表からグラフを作る基本の3ステップ
  2. 棒・折れ線・円・複合・散布図など、種類ごとの使い分け
  3. 作成後の編集(データ範囲・タイトル・凡例・軸ラベル・データラベル・軸の最小最大・色)
  4. グラフを見やすくするコツと、種類の選び方の指針
fx

数字がずらりと並んだ表は、見るだけで疲れてしまいますよね。そんなときグラフにすると、「どれが多いか」「増えているか減っているか」がひと目でわかります。エクセルなら、表を選んで数回クリックするだけ。むずかしくありませんので、セルくんといっしょに作ってみましょう。

グラフを作る基本の3ステップ

グラフ作りは、たったの3ステップです。まずは表を用意して、次のとおりに進めてみてください。

  1. データ範囲を選ぶ:グラフにしたい表を、見出し(項目名)ごとドラッグして選びます。たとえば「月」と「売上」の2列を、見出しを含めて選択します。
  2. 「挿入」タブを開く:画面上のリボンから「挿入」タブをクリックします。
  3. グラフの種類を選ぶ:「グラフ」グループの中から、棒グラフ・折れ線グラフなどのアイコンを選んでクリックします。これだけでグラフが表に挿入されます。

例)次のような表があるとします。
A列に「1月・2月・3月…」、B列に「売上」。この2列を見出しごと選択して「挿入」→ 棒グラフを選べば、月ごとの売上を比べる棒グラフが一瞬で完成します。

A1:B4fx
AB
1売上
21月300
32月250
43月400

見出しを含めてこの範囲(薄緑)を選んでから「挿入」タブ → グラフを選びます。

どのグラフにすればいいか迷ったときは、「挿入」タブの「おすすめグラフ」を押してみてください。選んだデータに合いそうなグラフをエクセルが提案してくれます。プレビューを見ながら選べるので、初心者の方にはとくにおすすめです。

たとえるなら、数字の山を「ひと目で景色がわかる写真」に変えるのがグラフです。表のままだと一つずつ読まないとわかりませんが、グラフにすると全体の様子が一瞬で伝わります。

うまくいかないときは、まず見出しを含めて範囲を選べているかを確認しましょう。見出しを含めると、グラフの軸ラベルや凡例に項目名が自動で入ってくれます。離れた場所にある列を一緒に選びたいときは、Ctrlキーを押しながら2つの範囲をドラッグすると、まとめて選べます。

グラフの種類の使い分け

グラフは種類によって「得意なこと」が違います。伝えたい内容に合わせて選ぶのがコツです。代表的なものを表にまとめました。

種類得意なこと使う場面の例
棒グラフ(縦・横)大小の比較商品ごと・店舗ごとの売上を比べる
積み上げ棒グラフ合計と、その内訳月ごとの売上を、商品別の内訳で見る
折れ線グラフ時間による推移月ごとの売上の変化を見る
円グラフ全体に占める割合支出の内訳(食費・家賃など)
複合グラフ単位が違う2系列を1枚で売上(棒)と前年比(折れ線)を重ねる
散布図2つの数値の相関気温とアイスの売上の関係を見る

例)「1月から12月までの売上の動き」を見せたいなら → 推移が得意な折れ線グラフ
「A店・B店・C店どこが一番売れたか」を見せたいなら → 比較が得意な棒グラフ
「全体の中で食費が何割か」を見せたいなら → 割合が得意な円グラフ

円グラフは「割合」を見せるためのものなので、項目が多すぎると見づらくなります。だいたい5〜6個までを目安にし、細かいものは「その他」にまとめると見やすくなります。また、円グラフを何枚も並べて比較するのは苦手です。割合の比較なら、積み上げ棒グラフのほうが向いています。

グラフの種類の選び方の指針

「結局どれを選べばいいの?」と迷ったときは、次の質問に答えてみてください。伝えたいことから逆算すると、自然に種類が決まります。

  1. 何を伝えたい? 大小を比べたい → 棒グラフ。時間の流れを見せたい → 折れ線グラフ。割合を見せたい → 円グラフ。
  2. 内訳も見せたい? はい → 積み上げ棒グラフ。
  3. 単位の違う2つの数字を重ねたい?(売上と達成率など) → 複合グラフ。
  4. 2つの数値の関係を見たい?(身長と体重など) → 散布図。
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作ったグラフを編集する

グラフは作って終わりではありません。あとから自由に直せます。よく使う編集を順番に見ていきましょう。

データ範囲を変える

「あとから行を追加した」「列を入れ忘れた」というときは、グラフのデータ範囲を変更できます。

  1. グラフをクリックして選びます。
  2. 表の中に色付きの枠が出ます。その枠の角をドラッグすると、グラフに含める範囲を広げたり狭めたりできます。
  3. または「グラフのデザイン」タブ →「データの選択」から、範囲を細かく指定することもできます。

タイトル・凡例・軸ラベル・データラベルを追加する

何のグラフかが伝わるように仕上げましょう。グラフをクリックすると右上に「+」ボタン(グラフ要素)が出てきます。ここから必要な要素をオン・オフできます。

  1. グラフをクリックして選びます。
  2. 右上に出る「+」ボタンをクリックします。
  3. 「グラフタイトル」「凡例」「軸ラベル」「データラベル」などのチェックを入れると表示され、外すと消えます。
  4. 「グラフタイトル」の文字をクリックすると、好きなタイトルに打ち替えられます。

軸の最小・最大を変える

棒の差がわかりにくいときや、目盛りが見づらいときは、軸の範囲を手動で決められます。

  1. 変えたい軸(数字が並んでいる縦軸など)を右クリックします。
  2. 「軸の書式設定」を選びます。
  3. 右側に出る設定パネルで「最小値」「最大値」を入力します。

軸の最小値を0以外(たとえば80など)にすると、わずかな差が大げさに見えてしまうことがあります。正しく伝えるなら、棒グラフの縦軸は0から始めるのが基本です。差を強調したいときだけ慎重に使いましょう。

色を変える

棒や線の色は自由に変えられます。色を変えたい棒(または線)を2回クリック(1つだけ選ぶ)してから右クリックし、「塗りつぶし」で色を選びます。グラフ全体の配色をまとめて変えたいときは、「グラフのデザイン」タブ →「色の変更」が便利です。

見やすいグラフにするコツ

最後に、ぐっと伝わりやすくなるコツを紹介します。

グラフは料理の盛りつけと同じです。お皿にあれもこれもと乗せるより、主役を決めて余白をつくったほうが、ずっとおいしそうに(=わかりやすく)見えます。

Mac版のExcelでは「+」ボタンが表示されないことがあります。その場合は、グラフを選んだときにリボンに出る「グラフのデザイン」タブ → 「グラフ要素を追加」から同じ操作ができます。

やってみよう:月別売上の棒グラフを作る

では実際に、月ごとの売上の表からグラフを作ってみましょう。グラフそのものの絵はここでは描きませんが、いちばん大切な「どこを選ぶか」を、画面の変化を見ながら1手順ずつ確認していきます。

  1. データ範囲を見出しごと選びます:A1(見出しの「月」)からB4までをドラッグして、見出しを含めて選択します。下の画面で薄緑になっている部分が、選んだ範囲です。
A1:B4fx
AB
1売上
21月300
32月250
43月400

見出し(月・売上)を含めて A1:B4 を選択した状態です。この薄緑がグラフのもとになります。

  1. 「挿入」タブを開き、グラフの種類を選びます:画面上のリボンで「挿入」タブをクリックし、「グラフ」グループから棒グラフのアイコンを選びます。月ごとの売上を比べたいので、ここでは棒グラフが向いています。
挿入タブfxグラフ → 縦棒
AB
1売上
21月300
32月250
43月400

選んだ範囲をもとに、棒グラフが表の上に挿入されます(黄色=棒の高さになる数値)。

  1. グラフタイトルを編集します:挿入されたグラフの上にある「グラフタイトル」の文字をクリックし、「2026年 月別売上」など、内容が伝わる名前に打ち替えます。これで何のグラフかがひと目でわかるようになります。

たったこれだけで、月ごとの売上を比べる棒グラフが完成します。あとは前の章で見たように、右上の「+」ボタンから凡例やデータラベルを足して、見やすく仕上げていけばOKです。

📋 こんなときに使う

売上の推移を見せたい:月ごと・日ごとの売上の動きを見せるなら、折れ線グラフ。右肩上がりか下がりかが一目で伝わります。
支店や商品を比べたい:A店・B店・C店の売上や、商品ごとの数量を比較するなら、大小の比較が得意な棒グラフ
構成比(割合)を見せたい:支出の内訳や、商品カテゴリ別のシェアなど「全体の中で何割か」を見せたいなら円グラフが向いています。

よくある失敗と直し方

失敗1:範囲選択をミスして変なグラフになる

「思っていたのと違うグラフが出てきた」というときは、たいてい範囲の選び方が原因です。見出しを選び忘れると軸に「1・2・3」と番号が入ってしまったり、関係ない列まで選ぶと余計な棒が増えたりします。

失敗2:円グラフに項目を入れすぎて読めない

円グラフは「割合」を見せるものなので、項目が多いと小さく分かれてしまい、どれがどれだかわからなくなります。

A1:B9fx
AB
1項目金額
2食費30
3家賃50
4日用品3
5交際費2
6雑費1

細かい項目(黄色)が多いと、円グラフでは小さすぎて読み取れません。

失敗3:グラフの種類を選び間違える

同じデータでも、種類を間違えると伝わりにくくなります。たとえば「月ごとの推移」を円グラフにすると、時間の流れがまったく表現できません。

確認ミニ練習

Q1.グラフを作るときは、データを「見出し(項目名)を含めて」選ぶとよい。

そのとおりです。見出しを含めて選ぶと、軸ラベルや凡例に項目名が自動で反映されて便利です。

Q2.月ごとの売上の「移り変わり」を見せたいときは、円グラフが最も向いている。

時間による推移を見せたいときは折れ線グラフが向いています。円グラフは「割合」を見せるのが得意です。

Q3.グラフタイトルや凡例の表示・非表示は、グラフ右上の「+」ボタンから切り替えられる。

そのとおりです。グラフを選んで右上の「+(グラフ要素)」から、各要素のオン・オフができます。

Q4.売上(棒)と前年比(折れ線)のように、単位の違う2つの系列を1枚で見せたいときは複合グラフが向いている。

そのとおりです。複合グラフなら、棒と折れ線を組み合わせ、2つめの系列に別の軸(第2軸)を持たせて表せます。

Q5.正確に伝えたいとき、棒グラフの縦軸は0以外の数字から始めるのが基本である。

逆です。棒グラフの縦軸は0から始めるのが基本です。0以外から始めると、わずかな差が大げさに見えてしまいます。

よくある質問
作ったあとで、グラフの種類を変えられますか?

はい、作り直す必要はありません。グラフを選んだ状態で「グラフのデザイン」タブ →「グラフの種類の変更」をクリックすると、棒グラフから折れ線グラフなどへ自由に変えられます。

データを書き直したら、グラフも変わりますか?

はい。グラフは表とつながっているので、もとの表の数字を直すとグラフも自動で更新されます。グラフを作り直す必要はありません。

あとから行を増やしたら、グラフにも反映させたいです。

グラフをクリックすると、もとの表に色付きの枠が表示されます。その枠の角をドラッグして範囲を広げると、増やした行が反映されます。「グラフのデザイン」タブ →「データの選択」からも範囲を変更できます。

縦軸と横軸が入れ替わってしまいました。

グラフを選んで「グラフのデザイン」タブ →「行/列の切り替え」をクリックすると、縦と横を入れ替えられます。思った向きと違うときに試してみてください。

棒の上に数値(データラベル)を出したいです。

グラフを選び、右上の「+」ボタンから「データラベル」にチェックを入れると、棒や点のそばに実際の数値が表示されます。Mac版では「グラフ要素を追加」から「データラベル」を選びます。

作ったグラフを資料に貼りたいです。

グラフをクリックして選び、コピー(Ctrl+C)してから、WordやPowerPointなどに貼り付け(Ctrl+V)すればOKです。貼り付けのオプションで「図として貼り付け」を選ぶと、レイアウトが崩れにくくなります。

円グラフに「割合(%)」を表示できますか?

はい。円グラフを選んで「+」ボタン →「データラベル」を表示し、ラベルを右クリック →「データラベルの書式設定」で「パーセンテージ」にチェックを入れると、各項目の割合が%で表示されます。

グラフだけを別の場所に置きたいです。

グラフを選んで「グラフのデザイン」タブ →「グラフの移動」を選ぶと、新しいシート(グラフ専用シート)に大きく表示したり、別のシートへ移したりできます。

グラフの軸に「1・2・3」と番号が出てしまい、月の名前が入りません。

多くは、グラフを作るときに見出し(項目名)を選び忘れているのが原因です。いったんグラフを削除し、月の列を含めて範囲を選び直してください。作り直さずに直すなら、グラフを選んで「グラフのデザイン」タブ →「データの選択」から、横軸ラベルに月の範囲を指定し直せます。

項目が多くて円グラフが見づらいです。どうすれば?

円グラフは5〜6項目までが見やすさの目安です。細かい項目は「その他」にまとめるか、項目の数が多いときは棒グラフに変えると比べやすくなります。種類の変更は「グラフのデザイン」タブ →「グラフの種類の変更」からできます。

📌 このページのまとめ

  • グラフは「範囲を選ぶ → 挿入タブ → 種類を選ぶ」の3ステップで作れる。
  • データは見出し(項目名)を含めて選ぶと、ラベルや凡例が自動で入る。
  • 棒=比較、積み上げ棒=内訳、折れ線=推移、円=割合、複合=単位違いの2系列、散布図=相関。
  • 迷ったら「挿入」タブの「おすすめグラフ」を使うとよい。
  • データ範囲は枠のドラッグで変更、要素は右上「+」ボタンで追加できる。
  • タイトル・凡例・軸ラベル・データラベル・軸の最小最大・色は、あとから自由に編集できる。
  • 要素を盛りすぎず、3Dを乱用せず、色は意味を持たせると見やすくなる。